| 権謀術数に戦闘に愛と死の悲しみに。 ジャコバン党なんて世界史の参考書でかすかに見た覚えがあるような程度でしたけれど、ロマンス小説でよその国の歴史を学ぶ事になろうとは。
これは6巻目でお腹をよじって笑った場面。 折り合いが悪く疎遠になっている、夫の祖父の屋敷に出兵の要請に行った時の事。 「いけ好かないじじぃ」の体調を見て原因をあてる主人公。 食事の席で手術以外に使える治療法を説明してみせます。ご婦人の前でははばかられそうな内容を抜け抜けと。 「サセナッフ」というのはスコットランドの言葉で「イングランド人」という意味。 ジェイミーは洒落っ気と愛情を込めて、妻をこう呼んでおります。
あと3巻。 1巻の冒頭で出て来たエピソードが6巻の終盤に繋がったりして、思わず「うわぁ」と声を上げてしまうほど巧みな世界の構築に、早く全てを知りたくもあり、終ってしまうのが惜しくもあり。 | |